8月4日(火)大分県ヘリテージマネジャー(歴史的建造物の保存・活用に携わる専門家)ネットワークで企画された、旧豊後森駅機関庫の見学会へ行ってきました。

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昭和9年11月に竣工、豊後森駅の構内にあり大分~久留米間140kmの中継地として、清流玖珠川の水を補給、機関車の整備など昭和45年のディ-ゼル化まで活躍しました。

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そのまま放置された機関庫は、平成13年からの保存活動を経て、現在町保有の国指定有形文化財となり、今は歴史の語り部としてその活躍を待っています。

お金があれば京都の梅小路機関車館の様になるのでしょうが、、、
今は必要最小限の整備で保存していく方法を模索しているようです。

建屋の中に入ると、今は埋められていますが深さ80cmのピットがあったり
煙を抜く煙突、洗浄用の蒸気配管、藁うち場の藁で毎日車体を磨いていた話しを聞くと当時の様子が思い浮かびます。

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窓枠は鋳造鉄製。垂直引上げ式ガラスは全部で2593枚。

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屋根は梁がないフラットスラブ。
屋根防水は改修済で、現在雨漏りは止まっているとの事。

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ターンテーブルは今も手動で動くそうです。

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その脇には志免町から譲り受けた、蒸気機関車が鎮座しています。
この9600型は初の国産蒸気機関車で、後のC型、D型に発展。
今は静態保存ですが、動態保存するためには数億円、そして毎日の整備が必要になるとか。